[React] GitHub Pagesにデプロイ

2023-03-18 hit count image

create-react-appで作ったReactプロジェクトをGitHub Pagesにデプロイしてみましょう。

概要

GitHub PagesはGitHubが提供してる機能中で1つで、無料で静的なファイルでWebページを作れるようにしてくれるサービスです。今回のブログポストではcreate-react-appで開発したReactプロジェクトをGitHub Pagesにデプロイする方法について説明します。

ここで紹介するコードは下記のリンクで確認できます。

プロジェクト準備

今回のブログポストでGitHub PagesにデプロイするReactプロジェクトはcreate-react-appreact-routerが提供されております。create-react-appreact-routerについては下記のブログを参考してください。

GitHub Pagesを使ってReactプロジェクトをデプロイするためにはGitHubにPublicリポジトリが必要です。既存のPrivate Repositoryを持ってる方は新しくPublicリポジトリを生成してください。GitHub PagesでデプロイしたいReactプロジェクトがPublicリポジトリの場合、そのプロジェクトをそのまま使ってください。

Build

create-react-appで生成したReactプロジェクトをデプロイするためにはReactプロジェクトをbuildする必要があります。次のコマンドを実行してReactプロジェクトをbuildします。

npm run build

アップロード

このようにビルドしたReactプロジェクトをGitHubにアップロードする必要があります。

Public repository

すでにReactプロジェクトがPublicリポジトリの場合、buildコマンドで生成されたbuildフォルダをGitHubにアップロードする必要があります。.gitignoreファイルを開いて下記のように修正します。

# production
# /build

.gitignoreファイルを修正したら、次のコマンドを実行してbuildフォルダをGitHubにアップロードします。

git commit -am 'Add build folder'
git push origin main

GitHub Pagesは特定なBranchを使って静的なファイルをサービスします。したがってbuildフォルダのためだけのBranchを作る必要があります。次のコマンドを実行してbuildフォルダだけ新しいBranchにアップロードします。

git subtree push --prefix build/ origin gh-pages

Private Repository

GitHub PagesはPublicリポジトリの特定Branchを使って静的なファイルをサービスします。したがって、GitHub PagesにデプロイするためにはReactプロジェクトがPrivateリポジトリの場合、buildフォルダの内容をPublicリポジトリにアップロードする必要があります。

次のコマンドを実行してbuildフォルダをPublicリポジトリにアップロードします。

cd build
git init
git remote add origin GITHUB_PUBLIC_REPOSITORY_URL
git commit -am 'Add build folder'
git push origin main

GitHub Pagesの設定

GitHub Pagesの機能を使って静的なファイルを使ってウェブサービスをするため、GitHubでGitHub Pagesの機能を活性かする必要があります。buildフォルダをアップロードしたGitHubのページに移動します。

GitHub pages configuration

GitHubページに移動したら、Settings > Pagesを選択してGitHub Pagesの設定画面に移動します。そして、GitHub PagesでサービスするBranchiを設定して保存します。

GitHubは基本的にgh-pagesの名前のBranchをGitHub Pages用で認識します。したがって、gh-pagesのBranchでbuildフォルダをアップロードしたら、特に設定することがありません。

このように設定した後、表示されたURLを開くと、またReactプロジェクトが画面に表示されないことが確認できます。

問題解決

create-react-appとreact-routerで作成したReactプロジェクトをGitHub Pagesでサービスするためにはいくつかの問題を解決する必要があります。

PUBLIC_URL

create-react-appで開発したReactプロジェクトは基本的ルート(/)URLを基準にしてプロジェクトを生成します。しかし、私たちがアップロードしたGitHub PagesはURLにリポジトリの名前を持ってます。したがって、ReactプロジェクトにルートのURLではなくリポジトリの名前を持つURLを使えるように修正する必要があります。

まず、./package.jsonファイルを開いて下記のようにhomepageを追加します。

{
  ...,
  "homepage": "https://dev-yakuza-org.github.io/todo"
}

homepageに追加したURLはGitHub PagesのフールURLで最後の/を消したURLを入力します。

そしてreact-routerのBrowserRouterを使う部分を探して下記のように修正します。私は./src/index.tsxファイルでBrowserRouterを使ってます。

...
import { BrowserRouter as Router } from 'react-router-dom';

ReactDOM.render(
  <React.StrictMode>
    <Router basename={process.env.PUBLIC_URL}>
      <App />
    </Router>
  </React.StrictMode>,
  document.getElementById('root'),
);
...

BrowserRouterbasenamePUBLIC_URLを設定します。ここで設定したPUBLIC_URLpackage.jsonに設定したURLが適用されます。

このように全て修正したら、次のコマンドを実行してReactプロジェクトをデプロイします。

npm run build
git commit -am 'Add hompage'
git push origin main
git subtree push --prefix build/ origin gh-pages

Privateのリポジトリの場合、

npm run build
cd build
git init
git remote add origin GITHUB_PUBLIC_REPOSITORY_URL
git commit -am 'Add hompage'
git push origin main

そしてGitHub PagesのURLに再び接続してみると、以前と違ってReactプロジェクトがうまく表示されることが確認できます。

404ページ

ReactはSPA(Single Page Application)で、1つのページ(index.html)を使って全てのページをサービスします。したがって、Reactプロジェクトをデプロイしたら、全てのURLがindex.htmlページに移動するようにする必要があります。しかし、GitHub Pagesにはそのような機能がありません。

この問題を解決するためには少しトリックを使う必要があります。GitHub Pagesで間違ったURLを入力する場合、全て404ページが表示されます。GitHub Pagesではこの404ページをカスタム化することができます。これを使うと1つのページを使えるようにすることができます。

そしたら、この問題を解決するため./build/index.htmlファイルをコピーして./build/404.htmlファイルを生成します。そしてこのようにコピーしたファイルをGitHub Pagesにデプロイします。

このようにGitHub Pagesにデプロイにデプロイすると、GitHub PagesのルートURLにアクセスすると、./build/index.htmlファイルが開くようになって、私たちが期待する動きをしてくれます。もし、ルートURLではなく他のURLに接続すると、ページが存在しないので./build/404.htmlファイルが開きます。しかし、404.htmlのページ内容はindex.htmlと同じなので、私たちが設定した動きを実行するようになります。

これを自動化するため、./package.jsonファイルを開いて下記のように修正します。

...
"scripts": {
  ...
  "build": "react-scripts build",
  "postbuild": "cp build/index.html build/404.html",
  ...
},
...

このようにスクリプトを修正すると、ビルドが終わった後、index.htmlファイルをコピーして404.htmlページを生成するようになります。

完了

今回のブログポストではcreate-react-appとreact-routerで作られたReactプロジェクトをGItHub Pagesにデプロイする方法について説明しました。これで皆さんはReactプロジェクトで作られたポートフォリオを無料でサービスすることができます。

このように無料でポートフォリオをサービスできるようにするGitHub Pagesを提供してるGitHubとMicrosoftに感謝します。

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