概要
GitHub Actions を使ってると、手動で GitHub Actions を実行する必要がある場合があります。このブログポストでは、GitHub Actions を手動で実行する方法について説明します。
workflow_dispatch
GitHub Actions
を手動で実行するには、workflow_dispatch
を使う必要があります。
この場合、workflow_dispatch
の inputs
を使ってパラメータを渡すことができます。
workflow_dispatch
は次のように設定できます。
name: GITHUB ACTIONS NAME
on:
workflow_dispatch:
inputs タイプ
workflow_dispatch
の inputs
には次のような種類があります。
boolean
: true または falsechoice
: 事前に指定されたオプションの中から選択できる SelectBoxnumber
: 数字string
: 文字列environment
: GitHub に設定された環境変数を使用
公式ドキュメントでも使える inputs
タイプを確認することができます。
workflow_dispatch
の inputs
は次のように設定できます。
name: GITHUB ACTIONS NAME
on:
workflow_dispatch:
inputs:
input_boolean:
description: 'This is a boolean input'
required: true
default: false
type: boolean
inputs
は type
以外にも description
, required
, default
を設定することができます。type
以外はすべて任意です。
例題
それでは workflow_dispatch
を使って GitHub Actions を手動で実行する例を見ていきましょう。
boolean
手動で実行する GitHub Actions を作成するために .github/workflows/manual_test.yml
ファイルを作成し、次のように修正します。
name: GITHUB ACTIONS NAME
on:
workflow_dispatch:
inputs:
input_boolean:
description: 'This is a boolean input'
required: true
default: false
type: boolean
jobs:
deploy-to-staging:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- name: Print the input
run: echo $
このように作成したファイルを commit して push した後、GitHub
の Actions
タブに移動すると、次のような画面を確認できます。
右側に表示された Run workflow
をクリックすると、設定した boolean
タイプの inputs
を確認できます。これを実行すると次のような結果を得ることができます。
choice
手動で実行する GitHub Actions を作成するために .github/workflows/manual_test.yml
ファイルを作成し、次のように修正します。
name: GITHUB ACTIONS NAME
on:
workflow_dispatch:
inputs:
input_choice:
description: 'This is a choice input'
required: true
default: 'warning'
type: choice
options:
- info
- warning
- debug
jobs:
deploy-to-staging:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- name: Print the input
run: echo $
このように作成したファイルを commit して push した後、GitHub
の Actions
タブに移動すると、次のような画面を確認できます。
右側に表示された Run workflow
をクリックすると、設定した choice
タイプの inputs
を確認できます。これを実行すると次のような結果を得ることができます。
number
手動で実行する GitHub Actions を作成するために .github/workflows/manual_test.yml
ファイルを作成し、次のように修正します。
name: GITHUB ACTIONS NAME
on:
workflow_dispatch:
inputs:
input_number:
description: 'This is a number input'
required: true
default: 20
type: number
jobs:
deploy-to-staging:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- name: Print the input
run: echo $
このように作成したファイルを commit して push した後、GitHub
の Actions
タブに移動すると、次のような画面を確認できます。
右側に表示された Run workflow
をクリックすると、設定した number
タイプの inputs
を確認できます。これを実行すると次のような結果を得ることができます。
string
手動で実行する GitHub Actions を作成するために .github/workflows/manual_test.yml
ファイルを作成し、次のように修正します。
name: GITHUB ACTIONS NAME
on:
workflow_dispatch:
inputs:
input_string:
description: 'This is a string input'
required: true
default: 'Hello, World!'
type: string
jobs:
deploy-to-staging:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- name: Print the input
run: echo $
このように作成したファイルを commit して push した後、GitHub
の Actions
タブに移動すると、次のような画面を確認できます。
右側に表示された Run workflow
をクリックすると、設定した string
タイプの inputs
を確認できます。これを実行すると次のような結果を得ることができます。
environment
workflow_dispatch
の environment
タイプを使用するには、GitHub
の Settings
で Environment
を設定する必要があります。
New environment
をクリックして、次のように Name
に dev
を入力してから、Configure environment
をクリックします。
その後、Environment variables
の Add environment variable
ボタンをクリックして、次のように Variable
を追加します。
同じように prod
という環境にも同じ変数を追加します。
次は、手動で実行する GitHub Actions を作成するために .github/workflows/manual_test.yml
ファイルを作成し、次のように修正し
name: GITHUB ACTIONS NAME
on:
workflow_dispatch:
inputs:
input_environment:
description: 'This is a environment input'
required: true
type: environment
jobs:
deploy-to-staging:
runs-on: ubuntu-latest
environment: $
steps:
- name: Print the input
run: echo $
このように作成したファイルを commit して push した後、GitHub
の Actions
タブに移動すると、次のような画面を確認できます。
右側に表示された Run workflow
をクリックすると、GitHub
の Settings
で Environment
に設定した値が表示されることを確認できます。これを実行すると次のような結果を得ることができます。
- dev 環境
- prod 環境
完了
これで GitHub Actions を手動で実行する方法について説明しました。また、設定可能な inputs
タイプについても説明しました。
皆さんも workflow_dispatch
とさまざまなタイプの inputs
を使って GitHub Actions を手動で実行してみてください。
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