私たちは幼い頃から先生というマスター(Master)から知識を吸収し、成長する。これにより私たちはマスターから何かを学ぶことに慣れた状態で社会に出る。そして社会でもマスターが存在すると考えるようになる。
私たちが会社でマスターだと思われる社長、部長などが言うことを無条件に従う傾向が生じる理由がこれである。さらにマスターだと思われる人が不合理で間違った指示をしてもそれを従う場合も発生する。
映画や小説から次のような話をよく聞くことができる。
弱い主人公が特別な場所でマスターに出会う。 数年間孤立した場所でマスターの指示に従い続ける。 数年後主人公もマスターになり世に出る。
このような話から私たちはマスターに対する幻想を持つようになる。マスターに従えば私たちもマスターになると錯覚するようになる。
しかし、この世には正解もなく、マスターもいない。なおかつ私をマスターにしてくれるマスターはいない。これを早く気づきマスターに対する幻想を捨てなければ、真の成長をすることはできない。
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