概要
Readme
ファイルやWikiなど、開発と関連するドキュメントを作成する時、マークダウン(Markdown)の形式をよく使います。今回のブログポストではremark-lint
を使ってマークダウン内容の作成スタイルを検査する方法について説明します。
ここで紹介されるソースコードは下記のリンクで確認できます。
Nodeのインストール
remark-lint
を使うためにはNode
をインストールする必要があります。各OSに合わせてNodeをインストールします。s
macOS
Homebrew
はマックにパッケージをインストールしたり、管理するマック専用のパッケージ管理者です。Homebrewを使ってマックに必要なパッケージを簡単にインストールすることができます。次のコマンドを実行してHomebrew
をインストールします。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
インストールしたら、次のコマンドを実行してうまくインストールされたか確認します。
brew --version
もし、バージョンが見えない場合、ターミナルを終了して、再び起動して実行してみます。すでにHomebrewがインストールされた方は下記のコマンドを実行してNode
をインストールします。
brew install node
Windows
ウィンドウズではChocolatey
と言うパッケージマネージャーを使います。管理者権限でCMD
またはPowershell
を開いて、下記のコマンドを実行してChocolatey
をインストールします。
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol -bor 3072; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
インストールが完了されたら、次のコマンドを実行してインストールができたか確認します。
choco –version
Chocolateyのバージョンが表示されない場合は、CMDまたはPowershellを終了して再び実行します。Chocolateyがインストールされたら下記のコマンドを実行してNode
をインストールします。
choco install -y nodejs.install
package.jsonの生成
remark-lint
はNode開発環境の上で動きます。したがって、Nodeのパッケージを管理するためpackage.json
ファイルを生成する必要があります。 次のコマンドを実行してpackage.json
ファイルを生成します。
npm init
コマンドを実行すると次のように色んな質問が出ます。特に変更したいものがなければ、全ての質問にEnter
キーを入力します。
package name: (remark-lint-example)
version: (1.0.0)
description:
entry point: (index.js)
test command:
git repository:
keywords:
author:
license: (ISC)
そしたら、次のようにpackage.json
ファイルが生成されることが確認できます。
{
"name": "remark-lint-example",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
},
"author": "",
"license": "ISC"
}
remark-lintのインストール
今度は次のコマンドを使ってremark-lint
をインストールします。
npm install --save-dev remark-cli remark-lint remark-preset-lint-recommended
remark-lintの設定
このようにインストールしたremark-lint
を使うために、package.json
ファイルを開いて下記のように修正します。
{
...
"remarkConfig": {
"plugins": [
"remark-preset-lint-recommended",
[
"remark-lint-list-item-indent",
"mixed"
]
]
}
}
実行スクリプト生成
次は、このように設定したremark-lint
を実行するスクリプトを生成してみましょう。package.json
ファイルを開いて下記のように修正します。
{
...
"scripts": {
"lint:md": "remark . --quiet --frail"
},
...
}
実行
今まで設定したremark-lint
がうまく実行されるか確認するためREADME.md
ファイルを生成して次のように修正します。
test
その後、次のコマンドを実行して、remark-lint
がうまく実行されるか確認します。
npm run lint:md
remark-lint
をインストールしてうまく設定をしたら、次のようにワニングが出ることが確認できます。
README.md
1:1 warning Missing newline character at end of file final-newline remark-lint
完了
これでremark-lint
を使ってマークダウンファイルの内容を検査する方法についてみてみました。皆さんもremark-lint
を使ってマークダウンで作成したドキュメントのスタイルを統一してみてください。
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